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木から落ちる


全然10じゃ終わらなかったんだけど!?

というわけで、8と9編集し直して
伸ばしました。


漸く6年前の産物。
6年前に自分で書いたものを更に書き直してたやつなので
実際はもっと前。

確か高校生くらいの時か…な…?
10年以上前のものが完成しました。

つたない文章ですが…。
木から落ちた猿とか。

そりゃぁ10年以上前のやつなんでね…。


フッて笑いながら見てほしいです。
まぁ、もう見てる人なんていないと思いますが、念のため。











木から落ちる  -10-




そこまで話して先生に目線を合わせる。

「そうだったのか…。」

やっぱりな、そうだよな、剣也だもんな……。
そう独り言が聞こえた気がするが興味はない。

ゆっくりと微笑んで、剣也の少し天然パーマがかった黒髪をくしゃりと撫でる。

「偉いな、剣也は。助けてあげたんだな。」


知らない。こんな大人、知らない。
この人のこんな表情も知らない。

撫でられてる…?

大人に撫でられたのなんて……。


はっと意識が戻り、パシッと手を振り払う。
「やめろよ」

思ったより低い声が出た。


「悪い…」
後ろから声が聞こえた気がするがお構いなく、車から出て扉を閉める。

思わず走り出し、マンションに宛がわれた自分の部屋へ潜りこむ。
「一体、何なんだよ……」



車に取り残された先生は、走り去ってしまった剣也の後ろ姿を見つめる。
あの子を守る大人はいない。

「俺があの子の守らないで、誰が守るんだ…」


頭を撫でた手を見つめ、ぎゅっと握りこむ。
例え、今日の出来事でクビになったとしてもいい。

大丈夫。きっとお前は俺が守ってやる。
お前は何も悪いことはしていない。俺が証明する。
だから、どうか、その優しい気持ちだけはずっと持ち続けてくれよな……。

青い空を見つめ、願う。



がらんとした部屋を歩き、寝室にあるクローゼットへ向かう。
クローゼットの奥の方。確か、合った筈だ。

まだ真新しく見える学校指定のワイシャツを見つける。

パーカーを脱ぎ、黒いTシャツを着てワイシャツを羽織る。
そのまま黒い学ランを羽織り、姿鏡の前に立つ。

微妙にワイシャツが下から出ている。

「……」


仕方なくだ、あの先生があんな表情をしたから。
俺がちゃんと制服を着ようとか。
先生のせいだから。

心の中で言い訳をする。
ワイシャツをズボンの中へ入れ、もう一度鏡を見る。


ベルトがピンクと白のチェック柄だった。

「……」

ワイシャツの傍にあった、一度も使ったことのないような
学校指定の黒いベルトを付け直す。

完璧な中学生の出来上がりだ。


「はぁー……」
深いため息をついて、寝室のドアを閉める。
目の前にほとんど家具もないシンプルな部屋が広がる。

自分ひとりには大きすぎる部屋だ。
いつもはここに皐が入り浸って、ぼりぼりお菓子をこぼしながら
ゲームをしていたり、お笑いなんかを見て爆笑しながら俺に話しかけてくるんだ。

「これ面白いぜー!剣也も!ほら!ほら!!」

隣にクッションを置き、バシバシとそれをたたき、
ここに座れと促してくるんだ。

あいつがいるだけで、この部屋は何倍にも明るく、温かくなる。


そっと部屋のドアを閉じ、施錠する。
ドアに背中を預け、目の前に何処までも広く澄み渡る青を見つめる。


いつの日にか国語の授業で習った言葉を思い出す。

まるで自分の事のように思えたから、
なんとなくその時だけはちゃんと授業を聞いていた。


そっと、温かな思いがするドアを離れ、一人で歩きだす。

「俺は、木から落ちた猿だ…」





end...



※ 木から落ちた猿
  ・頼りとするものを失ったもののたとえ。
  ・よりどころを失って、どうしてよいかわからないことのたとえ。


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